柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

ヒロインとの別れ

5代目は見た事がないので分かりませんが、『あばれはっちゃく』シリーズでは最終回で親しい人との別れを経験します。初代がヒロインヒトミちゃんとの別れ。これは、原作と同じ。2代目は途中でレギュラーの級友が引っ越す事になり最終回よりも前に親友との別れがあったりしました。

最終回では小学校を卒業する長太郎と寺山先生との別れ、3代目は親友との別れ、4代目も初代と同じくヒロインまゆみちゃんとの別れがありました。シリーズが続くと『あばれはっちゃく』も話のパターンが出来て最終回もパターン化されていますが、それでもその中で各代の長太郎に合わせた別れ方をそれぞれに用意していたのかなと思ったりします。

初代と4代目の長太郎だけがヒロインと別れています。初代の場合は原作通りの展開でヒトミちゃんの転校により離れ離れになります。(2代、3代はヒロインが転校するというのはなく、代わりと言うのではないかもしれませんが、親友が転校する事による別れがありました。2代目ではそれとは別に最終回で寺山先生と長太郎を中心とした別れの話になっています)

4代目でそれが復活しているようです。前にも書いたりしましたが、同じヒロインが転校するパターンでもヒロインと長太郎の立場が少し違うなと感じます。
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初代の長太郎の行動は基本的には原作の長太郎と同じで、4代目の長太郎の行動は原作や初代とは変えた4代目長太郎ならではの行動だったように思います。

初代の場合は原作のドラマ化というのが大きいので原作通りヒトミちゃんの転校のエピソードが最終回の話の主軸になっていきますが、原作とドラマの大きな違いは原作の長太郎が6年生に進級したにもかかわらず、ドラマの長太郎が6年生にならなかった事です。これについてはかつて考察しました。
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原作も含め、他の代(5代目を除く)の長太郎達が6年生に進級して卒業する事が出来たのに対し初代の長太郎だけが5年生のままだったのは他の代と大きく違う所です。3代目も6年生にはなりませんでしたが、最終回では進級の話題も出ていましたし、放送が5年生の1年間だけでした。初代の場合は年度が変わっても6年生にならなかった点で他の代とは違います。

その為、原作では卒業した後で転校したヒトミちゃんも5年生の終わりでドラマでは転校してしまうので、ドラマの初代の長太郎だけが唯一、ヒロインと同じ小学校を卒業する事が出来なかったのです。4代目のまゆみちゃんも一緒に卒業できないかもというようになりましたが、最終的には卒業式まで残る事が出来て、卒業する事が出来るようになりました。

後、たった一年で一緒に卒業できたのにな……と原作でも他の代でも好きな女の子と一緒に卒業できた長太郎達を見ていると、少しだけ初代の長太郎が可哀想に思えてきます。同じ小学校を卒業しないのがそんなに重要かと思うかもしれませんが、私は重要だと思います。

私は一番仲の良かった友人が出来た小学校を途中で転校してしまって、そこを卒業できず、そこの学校の卒業アルバムを持っていません。そこにいて、そこで一番の思い出を作りながらそうした証を持っていないというのは、他に写真や思い出があるとはいえ寂しい事です。

それでも、あんまり初代長太郎を悲劇のヒーローなんかにしてしまっては初代長太郎に怒られそうな気がしますけれど、私は時々、卒業シーズンが近づいてくるとそう思ってしまうのです。