柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

安心と不安

長太郎はヒトミちゃんに弱い。普段、はっきり物をいう長太郎もヒトミちゃんの前では、ついかっこをつけてお願い事をきいてしまったりする。ちゃんとそこで断れば後で苦労しないのに断りきれない。第24話でヒトミちゃんの頼みでヒトミちゃんの親戚の北野君をてるほとデートさせる事にする。しかし、その前に長太郎はてるほから北野君を遠ざけるようにし、北野君を好きなてるほの友人のチカとくつっけようとしてていた。相反する事をしようとした長太郎の思惑は結局、破たんしヒトミちゃんからも北野君からもてるほからもチカからも責められてしまう。

第31話でも図工の宿題で本棚を作る事になった時もヒトミちゃんの閃きで、長太郎が皆の本棚をつくる事になってしまう。長太郎はヒトミちゃんのお願い事には弱く、思えば第1話からそうだった。ヒトミちゃんに嫌われる恐れが長太郎がヒトミちゃんにはっきり物を言えない最大の理由だと思う。長太郎自身も「どうして俺はヒトミちゃんに弱いんだろ」といい、恵子ちゃんも「本当、ヒトミちゃんには弱いんだから」と言っている。

ヒトミちゃんには弱い長太郎だが、佐々木先生に対しては強かったと思う。長太郎はよく家出をしては佐々木先生の所へ行っていたが、佐々木先生が長太郎の家に連絡を入れようとすると、長太郎は「電話をするなら電話線切るぞ」と言って電話を抱えて激しく抗議した。こうなると、佐々木先生はお手上げで長太郎の言う事を聞いてしまう。佐々木先生も長太郎が悪ければちゃんと叱るのだが、それでも最終的には長太郎の方が佐々木先生よりも優位的な立場にいるように見える。それは佐々木先生の方が長太郎に折れているように見えるから。

第7話で約束を破った長太郎を叱り校庭20周の罰を与えたが、「本当に20周かな?本当かな?」の長太郎の言葉に10週に減刑している。第11話で公一と喧嘩をした長太郎と話をした時も長太郎の「いい子ってなんだい?」の質問にも言葉が詰まってしまったし、第46話では長太郎の代わりに蕎麦屋のバイトをしていたりする。結果的に佐々木先生は長太郎のフォローにまわる事が多く、長太郎は佐々木先生を利用している訳ではないが、そのお陰で得をする事になっていたりする。長太郎もヒトミちゃんとは違って佐々木先生に反発されてもそれ程へこたれない。(第33話の時はいつもと様子が違うせいかかなりショックを受けていたが)

これは長太郎の2人に対する安心感の違いなのかと思う。長太郎は佐々木先生もヒトミちゃんも好きだが、佐々木先生に対しては何があっても嫌われないという自信があるのではないか?と思う。対してヒトミちゃんに対してはそこまでの安心感がないのではないか、何かあって嫌われたらどうしようという思いが長太郎の中にあるように思う。だから、ちょっとでもヒトミちゃんの機嫌を損ねたらどうしようという思いが出てきて、ヒトミちゃんには強く出れないのかもしれない。

長太郎とてるほの立場は同等に見える。