柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

意外といい人達

正彦の父親やヒトミちゃんのママは長太郎の事をあまり好ましく思っていない。ヒトミちゃんのママなんか最終話で引っ越すことになった時に、「これからは、はっちゃくがいなくてせいせいするわ」と言っていたり、正彦の父親も長太郎みたいな劣等生が息子のクラスにいるから、皆が迷惑すると言っている。第22話では父ちゃんの書類を届けに来た長太郎に「遅い!」と文句を言って長太郎を罵倒する。

暴れん坊で破天荒な長太郎は正彦の父親や伯母、ヒトミちゃんのママにとっては厄介者で迷惑な存在。更に、勉強の出来ない駄目人間に映っていて、ややもすると見下している感じがある。特に、正彦の父親と伯母にはその傾向が強いように感じる。

長太郎の視点から見れば正彦の父親やヒトミちゃんのママは無理解で意地悪な大人に見える。一見、嫌な人達だなと思ったりもするが、長太郎に対して批判的な彼らでも、実は大人としてちゃんとした目は持っている。

例えば、第18話で父ちゃんの気持ちや考えも聞かずに父ちゃんの事を罵倒した正彦の父親の所へ長太郎が「辞食表」を持って乗り込んで行った時、正彦の父親は夜に押し掛けてきた長太郎を叱責し「子供が生意気を言うんじゃない」と言うが、それでも正彦の父親はちゃんと長太郎の持ってきた「辞食表」を読んでくれた。そして、それを読んで反省し父ちゃんに長太郎の事を褒めている。

もし、本当に正彦の父親が嫌な人だったら、常に厄介で困り者だと嫌っている長太郎の持ってきた手紙など読まないで破いていただろう。そして、夜に怒鳴りこんできた長太郎の行動を批判して父ちゃんに嫌味や罵声を浴びせていたかもしれない。それを聞いて父ちゃんは家に帰って長太郎を張り倒していただろう。

しかし、正彦の父親はちゃんと長太郎の手紙を読み、反省して次の日の引越しの時に長太郎に謝っている。この時は正彦もテストの件で謝っているが、それに対して長太郎も「何の事だっけ?俺、忘れっぽいからさ」と根に持たず、相手が気が重くならないようにさらりと許している。誤解で人を傷つける事もあるが、その誤解が解ければ尾を引かず相手を許す。そんな長太郎の気持ち良さを見て「はは、君は実に愉快な子だね」と笑う正彦の父親

一方、ヒトミちゃんのママも第21話で明らかに子供の字だと分かるぺペールさんからの手紙を持ってきて「ヒトミちゃんにぺペールさんという外人さんから手紙が来てるわよ」と言って、長太郎の嘘に付き合ってくれている。

正彦の父親もヒトミちゃんのママも長太郎を厄介者だと思っていても、相手の行動を自分に都合良く黙殺したり、相手が苦心した優しさを台無しにしないという分別を持っている。人の好き嫌いはあって仕方がないが、それとこれとは別にしてちゃんと物事を見る目を持っていた大人だった。だからこそ、ただ嫌な大人だなとは思えず、ちょっと嫌な所はあるけれど、正彦の父親もヒトミちゃんのママもいい人なんだと思えたのだと思う。