柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

あばれはっちゃく、だろ

アバンタイトルでの自己紹介を別にして本編で最初に「あばれはっちゃく」という言葉を口にしたのは、初代長太郎。朝から姉のてるほと姉弟喧嘩をしている所を父ちゃんに怒鳴られて「お前の事を隣近所の年寄りがなんって呼んでいるのか知っているのかい?」と聞かれて、長太郎が得意満面に「あばれはっちゃく、だろ」と答えたのが最初だった。

あばれはっちゃく」とは原作者の山中先生の故郷である北海道の方言で「手に負えない暴れん坊」という意味。という事は、長太郎の近所に住んでいる人達の中に北海道の出身者がいたという事になる。その人達は近所に住んでいる暴れん坊でやんちゃな長太郎をみて「あばれはっちゃく」と呼ぶようになったということだろう。

初代の父ちゃんと母ちゃんがどこの出身かという事はドラマの中では分からないので、単純に考えて関東出身の人だとすると最初は自分の息子が「あばれはっちゃく」と呼ばれても何の事だか分からなかったに違いない。きっと、にこにこしながら「どういう意味でしょう?」と聞いて、説明を聞いた後で父ちゃんは少し怒ったりして。

しかし、そのすぐ後で長太郎がとんでもないことをしでかして、「なるほどご近所さん達の言う通りでぃ」と思ったりしたのに違いない。そして、父ちゃんの口ぶりからすると、あまり好ましい意味で呼ばれていると父ちゃんは思ってはいなかったのだろう。

対して長太郎はアバンタイトルで「あばれはっちゃく」と呼ばれている事をかっこいいと思っているといい、更に父ちゃんにも得意満面で答えている。最初の頃は、父ちゃんが思うようにあまり好ましくない意味での言葉としての面もあったのが、段々と長太郎が思うようなかっこ良い意味での言葉に変わっていたような気がする。

「手に負えない暴れん坊」という点では変わりはないが、なんというか人を困らせる問題児というよりも、義理や人情を大切にするというか、思った事をはっきりして自分の気持ちに素直に行動する無鉄砲さや関わった人の面倒を最後まで見てしまうお節介な優しさな面が増えていって、佐々木先生が言う「気骨のある」という印象も加わり、かっこいいヒーローとしてのガキ大将の印象が強くなっていったと思う。

近所の人たちがつけた仇名が学校中に知れ渡り、担任や校長先生、地域のお巡りさんまで使っている。子供の世界は大人よりも狭いが、この自分たちが生活する空間でそれが浸透しているという事は、いかに長太郎の活動範囲が広かったかという証明にもなっていたと思う。