柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

別の私が夢見る私

 例えば人生において「あの時、この道を選んでいたら…」と思う事がある。そしたら、もっと違う人生があっただろうか?今よりましな人生を歩んでいただろうか?と考える。けれど、最近こうしている現在の自分の生活も別の人生を歩んだ別の私が想像する私なのかもしれないと思うようになった。

 人生の分岐点でどの道を選んだかよって人生は変わっていくのだろうが、例え歩く道が変わったとしても歩いている人間は変わらないから、もしかしたら別の人生でも今の人生と同じような悩みにぶつかって悩んで愚痴を言いやっぱり閉塞感を味わう事になるのかもしれない。

 歩く道ではなく歩く人間を変える事によって人生は変わるのかもしれない。私が夢見た別の私が夢見る私の人生。過去のそして別の人生を選んだ私は決して会う事のない一種の他人。「隣の芝生は青く見える」と昔から言うように、他者から見れば恵まれた人生でありながら不満を抱いてしまうのは何故なのだろう。私が不満に思う人生も別の私から見たら羨ましい人生なのかもしれない。

 そう思うと少しは自分の人生がいい人生に感じてくる。結局、幻ばかりをみて現実を見ていないから、すぐ傍にある幸せに気づかないだけで、本当は私は幸せの中にいるのかもしれない。時に人はそうした錯覚を見て生きる事でなんとか生きていけるのだろう。思い込みの強さはあながち馬鹿にできないと思う。