柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

古い言葉

 「古い言葉を良く知っているね」
 と職場の人に言われた。私は特に古い言葉を知っているとも思わないし、使っているとも思わないから正直驚いた。日本人として普段使うであろう日本語を使っているという認識しかなかった。ただ、時々特に自分よりも若い人に伝わらない言葉があると、「あれ、今の20代の人は使わないのかな?」と思ったりはする。

 自分自身の日本語も意外と母国語でありながらあやふやで正確性に欠けるなと最近感じている。少し前に美容室の待ち時間の時に読んだ「日本人の知らない日本語」が面白くて、この本の1、2巻を買って読んだが、自分の知らない日本語や言い回し、言葉の使い分けなど改めて知る事が多くためになった。

 子どもの頃の私は大人たちから「よくその言葉を知っているね」と感心される事が多かったが、それは周りの大人たちが普段使う言葉をそれとなく聞いていて、どういう状況で使っているかを見ていたのと、ドラマや小説、漫画などでもどんな時にそうした言葉を使うかを見ていたせいもあったと思う。また、小学校に上がると当時の私は国語辞典を見るのが好きだったので、それで言葉を覚えていたのもあったと思う。

 しかしながら、国語辞典を読み物として読んでいたのは小学1年生の時までなので、それ以後は適当になっている。今思うと思う少し長く愛読書にしておくべきだったかもしれないと後悔している。言葉と言うのは生き物で変化していく。同じ言葉でも長い年月の中で全く違う意味の言葉になってしまうものもある。

 また、言葉は意外と力のあるものだと思う。同じ言葉でもどんな経緯でどんな気持ちで出した言葉かによって、その言葉に込められた意味は違ってくるし、また受け手がどんな気持ちで受け取ったかによっても変わってくる。そして、言葉はそれだけで人の心を軽く出来る一方で相手の心に深い傷をつける事も出来る。

 言葉は救いにもなるが凶器にもなる。自分が被害者になることもあるが、知らないうちに加害者になっている事もある。言葉と言うのは気軽に使え日常の中で必ず使うものだが、だからこそ大事に使うものだと思う。