柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

われは海の子

「すぐやる一家青春記」で一郎さんが幼馴染のまあちゃん(演:森本レオさん)と15年振りの再会をして、家に招いた歓迎会を開いた時にまあちゃんが「われは海の子」を歌いだし、智がそれを受けて「われは海の子」を高い澄んだ声で歌い始めて、最後で皆で合唱する場面が好き。旧家の家の独特の匂いを感じさせる夏の少し生温かい空気の残る夜の静かな虫の声と皆の歌声の中のゆったりとした空気がすごくいい。どこか懐かしくて…。

一郎さんとまあちゃんの再会の結末は少し悲しくて、15年振りに再会したまあちゃんはお年寄り相手に詐欺まがいの仕事をしていて、市役所のお世話課に務めお年寄りの介護の仕事をしている一郎さんに近づいてお年寄りの名簿を狙っていた。まあちゃんの仕事の怪しさに気づいてまあちゃんの企みを知った父親の雄作さんは、その事を一郎さんに話すが、一郎さんはそれを信じない。そんな一郎さんに対して雄作さんは言う

「きっと15年の間にいろいろあったんだよ」

と。結局、まあちゃんは一郎さんに名簿を返して、悪態をついて去って行ってしまう。

15年前の親友との苦い再会と別れ。楽しそうに相馬家の人達と「われは海の子」を歌うまあちゃん。まあちゃんを100%信じている一郎さんと、何も知らない瞳と麗子さんと智と、そこに事情を知っている雄作さんと武志さんの苦い顔が混じってそれが少し見ている方の気持ちをチクリとさせているが、あの歌を歌っていた空間は本当に穏やかで優しかった。まあちゃんは一郎さんの知っていたまあちゃんではなくなってしまったが、それでも最後に一郎さんに迷惑をかけないで去って行ってくれたのは、まだ少し一郎さんの知っているまあちゃんだったのかな?と思ってみたり…。

この第14話「愛の賛歌」では「われは海の子」がBGMで何度か流れ、遠い過ぎていった夏のどこか懐かしい気持ちを思い起こさせる。麗子さんが「その歌、小学唱歌からなくなってしまうんですってね」といっていたが、こうして日本のどこか懐かしい風景は少しずつなくなってしまっていったのだろうなぁ。