柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

ヒトミちゃん

 ドラマのヒトミちゃんは原作と違って最初は少し意地悪だ。長太郎が自分に惚れている事を知っていてそれを利用している所がある。長太郎もそれに対して少し腹を立てるが、結局嫌われたくなくて言う事を聞いてしまう。

 だが、段々とヒトミちゃんは優しさを見せてくる。ドラマのヒトミちゃんは気が強くて公平な性格をしている。自分の中に正しい基準というものを持っていて、それに反する事をした者には長太郎だろうが、正彦だろうが、ちゃんと相手を戒める。

 正彦が学芸会の劇の台本を長太郎より3日も前にもらって難しい漢字の多い台本を覚えて主役になった事を知った時は(劇はもう明日という時にその事を知った)、正彦を非難した。

「見損なったわ、正彦君。そんなに卑怯な人だったの?長太郎君よりも3日も前に台本をもらって覚えていたなんて。そんなにまでして主役をやりたかったの。もう、いまからじゃしょうがないけれど、学芸会が終わったらちゃんと長太郎君に謝ってね!」

 長太郎と正彦が自分の従弟のサトル君を仲間外れにした時は、二人を責めた。
第5話で正彦がヒトミちゃんにいじわるしたと勘違いして長太郎が正彦を殴った時は長太郎を叱った。ヒトミちゃんはえこひいきというのをせずに、常に公平だったと思う。時には長太郎を見下したりもしていたが、長太郎がてるほの事で相談した時は親身になってくれたし、母の日の参観日の時は母親のいない正彦を気遣った。

 自分をかばって罪をかぶった長太郎の為に無実を証明したり、(内容は違うが原作のヒトミちゃんも同じように長太郎の無実を証明した)山の中で二人で迷子になって長太郎が先生や親に責められた時は長太郎の頼もしさを皆の前で発言して長太郎の名誉を守った。
気が強く意地っ張りで意地悪な所もあったが、堂々としていて公平で優しかったのもヒトミちゃんだった。

そういえば、『ドラえもん』の静香ちゃんも漫画に登場してきた最初の頃は意地悪で嫌な感じの女の子だったが、段々と優しくなっていった。そう思うとヒトミちゃんと静香ちゃんはどことなく似た経過をたどって性格が形成されていたのかもしれない。