柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

時代背景

 私が『気まぐれ本格派』で好きな人物は過去の記事を読んでくれている人なら分かると思うのですが、新太君です。(そもそもDVDを買った目的が新太君(吉田友紀さん)ですので、これは当たり前)次に好きなのは涼子さんです。明るくてあっけらかんとしている所が大好き。

 第27話で涼子さんは一貫と映画『未知との遭遇』を見に行く約束をするのですが、一貫は楓さんに恋する彼女の高校時代の同級生の男・和泉が来て彼の為に一肌脱いでしまった為に、涼子さんとのデートをすっぽかしてしまうのです。

 可哀相な涼子さん、ずっと映画館の前で待ちぼうけ。ついには公衆電話から一人で留守番している楓さんのいる清水家に電話をかけて楓さんに怒りをぶちまけるのです。

「そうなのよ。全然遭遇しないんだから。わたしね本当にもういい加減だから、頭にきてるの。もうね、一人で映画見て帰っちゃうからね。一貫さんが帰ったら伝えて、誰かと未知の遭遇しても知らないからって!」

 これが今なら、一貫が映画館に行く途中で和泉にあっても携帯で涼子さんに連絡がとれて涼子さんが映画館で待ちぼうけを食う事はなかったと思うのです。もしくは涼子さんの方から電話がかかってくるか、それとも一貫の電話の電源が切れていて連絡がつかないか…。

 とにかく携帯電話という小道具一つでドラマの場面は変わってしまうのではないかと思うのです。そう考えるとドラマは嘘の世界ではあるけれど、現実の社会背景を取りこんで嘘をつくものだと思いました。その時代にあった嘘をつくというか、そんな感じです。この回では道夫も一貫への当てつけの為に楓さんに使われた所があって気の毒でした。

 涼子さんと道夫はそういう役回りが多かったような。北海道の時の事もあるし…。最終回近くで涼子さんには別な人ができましたが、なんというか残り2話くらいで急に出て来た男と涼子さんがなんで?と思ってしまって…。取ってつけたような感じがして…。今までの一貫を巡る楓さんとのバトルはなんだったんだ?!という気がしないでもなかったです。

 楓さんと小太郎が纏まったのは、まあ、いいとして…。道夫は気の毒だったなぁ。霧子が途中退場しなかったらどうなっていただろう。