柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

一貫、霧子、新太

 この3人を演じた3人の役者さん石立鉄男さん、友里千賀子さん、吉田友紀さんは『気まぐれ本格派』(1977年~1978年)の8年後に2時間ドラマ『非行少年』(1985年)で共演しています。最近、その内容を知ったのですが、これは『気まぐれ本格派』を知っているとなんとも言えない話ですね。

『気まぐれ本格派』では一貫と霧子は兄妹、新ちゃんはその二人の甥っ子。『非行少年』では一貫役だった石立さんが刑事、霧子役だった友里さんがその妻、新太役だった吉田さんは石立さんが演じる刑事のかつての恋人との間に出来た父親を知らない息子役。

 こういう設定だと息子は大抵不良になってしまうものですが、例に洩れず吉田さんが演じた少年もタイトル通り非行少年になっています。この非行少年もやがて父親との交流で更生していくのですが、昔の仲間に殺されてしまいます。(2度と暴力は振るわないと父親と約束して無抵抗で殴られ続けれた結果)吉田さん演じる少年達也は死んでしまいますが、石立さん演じる刑事の村野とその妻である友里さん演じる陽子の間には男の子が生まれ、村野はその子に死んだ息子の名前をつけるのです。

 一貫と霧子が夫婦というのも驚きだし、あの新ちゃんが不良になって一貫や霧ちゃんを困らせ、自分の母親に(2時間ドラマ中の)「あの子を産まなければ良かった」とまで言われる。『気まぐれ本格派』の中で新ちゃんは母親の袖子さんから「お父さんがいないからってあの子は駄目だって言われないようにっていってるでしょ」と言われていたり、自分でも自分が利昌さんの本当の息子ではないと知った時も「こいうのが原因でよく不良になったりするんだろ?例えばの話だよ。こういう時はやっぱりショックだもん」と言っていても、冷静に受け止めて不良になることはなく出来過ぎるくらいいい子だった。

 なのに…、父親がいなくて不良になった…。なんだか、新ちゃんがそうなったみたいで…。いや、新ちゃんではないけれど、なんというか…。一貫もまさか自分が新太の実の父親のような立場になろうとは…、いや、あれは一貫じゃないけれど…なんというか…。

 今、書きながら気付いたけれどもしかして霧子だけが新太が兄の利昌さんの息子じゃない事を知らないのでは…途中でいなくなっちゃったからなぁ…。